• 子どもたちのゆたかなくらしと、すこやかなあゆみをサポートします
    1. 趣旨

     心身に障害を持つ子どもたちも地域で社会的な活動や生活体験をする機会とニーズが増大しています。背景には「ノーマライゼーション」理念の進展、学校完全週休二日制等による余暇時間の増大があります。さらに社会福祉基礎構造改革の一環として障害児・者の福祉サービス利用手続が措置から契約へと移行しましたことにより、利用者が地域において受けるサービスを自由に選択できるようになりました。

     しかしながら、現実的に彼ら及び家族が「あたりまえ」で豊かな地域生活が営めるような社会資源は質量ともに整っているとは言い難い状況にあります。そのような中で、ともすれば障害児の父母家族は多大な育児・介護負担感を持って地域内において孤立し、総望的な状況におかれてしまいがちです。

     私たちは、より地域密着型の当事者組織として障害児を育てる父母らに対する心理的・ 社会的サポートを行うことを主目的とします。

     また、障害を持つ人それぞれのライフステージに対応した地域支援体制の確立を目指していくことを趣旨とします。


     2.申請に至るまでの経過

     1998年、愛知県津島・海部地域において、障害児を育てる父母の交流、子どもたちの健やかなる発達、彼らの住みよいまちづくりのための任意団体として発足しました。子育て支援のためのイベント、講演会・学習会などを企画開催してきました。また、ネットワーク内の各エリアにおいても、自発的な療育活動や「学童保育」 活動などが行われてきまし た。自主療育や学童保育の活動にあっては、助成金も無く全面私費運営という苦しい状況ではありましたが、父母や子どもたちのニーズに応えるべく、継続されてきました。このたび支援費支給制度への移行に伴って、津島市の事業所を中心に、支援費にかかる居宅支援 (デイサービス、ホームヘルプ) 事業へと移行させる必要が生じました。利用者負担を軽減しつつ、従来事業を維持発展させるには特定非営利活動法人の設立がふさわしいと考えた次第であります。